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宙組「FLYING SAPA」日生感想2

サパの千秋楽映像を見ました。
え?ここ映すの!?みたいな場面たくさんあるしめちゃくちゃネタバレしてたけどもういいの?(正直地球兵士軍は遠目の記憶のままにしておきたかった)
私もぎゅっとしたいよゆりかちゃん!大好きだよ宙組さん!はつひちゃんも夢白ちゃんも大好きだ!
思わず叫びだしたくなったのでした。



さあ日生サパ2幕の感想です。
周りというか演出感想多め!ネタバレばっかり!

↓1幕感想↓
hahacha01.hatenablog.com



ミレナの記憶。
2人が初めて会ったのも同じシチュエーションだったのかな。最初と同じようなシーンに同じようなセリフ。
色々見てたらミレナは初めからオバクがサーシャだって分かってた説を唱えてる人がいてなるほど!と思った。確かにミレナが思い出せないのは地球での記憶。じゃあブコビッチがサーシャの家族にしたことも、ポルンカで生きてくために統制したことも全部見てきたのかな覚えてるのかな。そりゃタオカに見向きもしないわけですわ。
まあこの場合イエレナのことは何で忘れてたのって話になるけど。辛かった記憶だろうしラボのことは1部記憶を消されて(蓋をされて)た気がする。全て覚えてたわけじゃないんだろうな。
少女ミレナの無邪気なところがすごいかわいい。演じ分けさすがです。令嬢イエレナのふわんふわんの巻き髪可愛い夢白ちゃんほんと細いな!?この写真でポスター撮影させるのほんとミスリード!術中にハマった!(おかげさまで最初短髪イエレナ見たとき誰かと思った)
キーボードをカタカタしてる青年ペレルマンと資料受け取ってる青年グリープ、すぐブコビッチたち見るから全然仕事してなかった。グリープとか資料チラッとしか見てないやん。画面見ながら打ってたペレルマンさんパソコン慣れてる。使いっぱしりみたいなのしてるのがグリープだから研究室で1番年下だったのかな。短髪で何も分かってなさそうだし若いのかな。
ここのほまちゃんの気迫溢れる表情が胸に刺さる。
あと怖かったの、ラボのパソコンがずっと光ってたこと。真っ暗闇の中パソコンの画面だけ光ってていて「これは幻なんだ」「ミレナの記憶なんだ」って示されてるようだった。下手で見てると光が直撃して眩しくて。なんかもう全部が誰かの夢の中の話なのではとか思えてくる。
ミレナは最初から死にたかったんじゃなさそう。ただ寂しくて誰かを求めていて。そんなミレナにサーシャの魂が"呼ばれた"のではという感じがしてくる場面。

違法ホテル。
テウダとミレナのシーン、現在を生きるオバクの回りにはノアもイエレナもいるのに、盆で回ってくる過去ブコビッチは1人なんだよね。ミレナも側にはいないし、椅子には酸素ボンベがふたつ。どんなに船で頑張って研究しても、ロバートキン家族ににこにこ話しかけられても彼は1人。彼の家族は戦争の被害者でもうこの世にはいなくって。この現状に(戦争体感してないし家族を失ってないし)気付けないロバートキンがブコビッチを理解することはできなかったんだよな、と辛さゲージがMAX。ひとりは寂しい。
ミレナが素直になれるのはテウダが「母親」だからなんだろうな~~
男どもが血気盛んなのを冷めた目でみる女子勢。あの子達に主張させないのはなんでだろ。この場面でよねちゃんといとゆが同じような服着てるので混じってしまい困る。2人で話してたりするし同胞なのかな。それにしたってなんであんな似てる服着せるの。
ズーピンが1歩引いたところ静かに眺めてるのが性質知ってると納得できる。タイミングよく「そういえば!」みたいに入ってくるのも狙ってたな~って感じで。

ポルンカニュース
機械質な将軍が怖い。ここはサパ粒子にも負けずに頑張るはっちゃんが見所なのです。リアルすぎるんだよねえ。梅芸の時映像が凄い恐すぎたんだけどそんなこともなく、相変わらずサパに取り残された人のことを思って?眉毛下げるしどりゅは可愛いしハキハキと喋るせっちゃんは格好いい。言ってることは決めつけでも、あのふたりにちゃんと感情感じるシーンでございます(テレビ用に顔作ってるのか)

夜営地
皆苦しそうなのにキプーが凄く楽しそう。テウダもわりと楽しそうなので現状に満足してなかったんだろうなと。望みとか前向きな発言とか率先してするのはだいたい女子勢(だった気がする)
行進過程で寄り添いあい眠るホテル住民とオバクたち。愛とか感情とか色々と取り戻してるのかなと思えて微笑ましい。(タルコフがキプーとテウダと寄り添ってるのが好きでめっちゃ見てた)
ここのキキちゃんの子守唄配信しないかな。
ビビビビのミレナちゃん。印象的なシーン。

どこか分からない室内
ボスって雰囲気を醸し出してくる総統。先走るペレルマンの行動に落ち着けって仕草するけど全然焦ってそうにみえないの、めっちゃ謎。

戦闘
反射的にキプーを撃とうとする将軍、それって"弱者"だからですか。女子供を真っ先に狙うところが兵士的思想強すぎてうってなる。染められたのか本質的なものなのかどっちなんだろ。
タルコフが死ぬ場面、端で暗闇から見てるズーピンが動揺してるように見えた(たぶんズーピンは密告してる)裏設定でなにか彼にも悲しい過去があってそれを思い出すきっかけになった、とかだったら好きな展開なんだけどな。というかよく考えたらサパ粒子によってズーピンの思想はミンナに送られてないわけですよ何年も。裏切り放題なわけですよ。信頼してないと送りださないよね(それか裏切って欲しかった?)なんでズーピンだったんだろうね?
将軍、タルコフの場面とその後の場面でミレナに対する目も態度も変わるから恐くなるんだ。あとペレルマンに邪魔されて露骨に嫌な顔するから、自分の気持ちに素直すぎて人間っぽいと思うんだ(ポルンカニュースで見せた機械っぽさがなくなってる)
あと気になるのは銃かな。最初将軍に渡されてた銃器って拳銃みたいなタイプなのにタルコフ撃った銃も最終的に持ってた銃も違う。まじどこで拾ってきたの教えて?そのタイプ誰か持ってたっけ?人を殺せるからってポルンカでは禁止されてた奴だし「禁止されたものに惹かれて使いたくなる」なんてすごく人間の"闇"の部分っぽいよね。兵士って無機質な感じに描かれてるのにこの時の将軍は凄く人間っぽくて「個」を持ってる。それってサパでは良いけどたぶんポルンカでは許されない変化では。やっぱサパ粒子は記憶の漂白に何かしらの影響与えちゃうのかな~
ズーピンが、暴走してペレルマンに撃たれて死ぬタオカ見て震えてるのが気になった。「銃で撃たれること」に恐怖を覚えてる?まさかの銃関係のトラウマ持ち?なんかこの世界って銃に生き銃にトラウマ持つ人ばかりなんだな~って改めて思ったわ。ほんと重いテーマだね。

ミンナ基地。
サーシャの記憶、全世界大戦の記憶。
「偶然って信じるか」「少なくともここに飛び込んだのは自分の意思だろう」あ~ここで伏線回収ですか??ミレナも最初から同じ事言ってるんだよね。それがブコビッチと過ごした期間を示唆してるのかなって、なんだかんだでブコビッチのこと好きだったのかなと思えてきて辛い。
サーシャをミンナに案内して過去を見せるブコビッチの行動見てるとほんとはロバートキン殺したくなかったんだろうなと思えてきて辛くなる。彼にとって理解して欲しかった人だった、だからこのシステムを作って息子に見せて満足したという感じもして。イエレナには興味示さないのにサーシャだけは名前を呼ぶし、それだけ彼にとって思い入れのある人だったからなのかなとか。
ここの記憶で、ロバートキン撃ったのもタマラたち撃ったのもペレルマンなのでは?という事実が発覚。私の目にはブコビッチの銃弾当たってるように見えなかったので(グリープも同様)
直前のイエレナの記憶がちょっと違うのは彼女が銃撃った場面を見てないからなんだなと(銃撃たれた瞬間に倒れたので総統達の方見てなかった)なんとまあ細かい伏線だ。てっきりブコビッチが1人で殴り込みに来たのかと思ってたけどそうじゃなかった。この作品で1番人撃ってるのペレルマンなのでは?彼の本質的な部分が恐くなってきたし、彼とミレナの治める世界が生まれなくて良かったのでは。ペレルマンペレルマンで闇抱えてそうで気になるんだよなあ。
あのあとミレナと重要機密を持ってその場を去ったブコビッチたちはサーシャとイエレナ捕まえたのかな。へその緒持ってるから1度は会ってると思うんだけどちゃんと記憶漂白したのかな。それならどうやって思い出したのか。描かれていない空白に何が起きてたのか、もう少し掘り下げてほしい。非常に気になる。
あとこの後からミレナは2人と離して隔離したと思うんだけどどうだろ~?安全のために確実に守るために。それがブコビッチの愛だと思うから(でもだからこそ寂しさ拗らせたのかなとも思う)
全世界大戦はよくこれを宝塚でやろうと思ったな?という程にリアルで。一生慣れないと思うしこの場面があるから楽しかったで終わらなくなってるし、これから先こんな場面が出てくるたびに私はサパのこと思い出すだろう(実際眩耀の拷問シーンとかサパ思い出したしな…)
この場面演じきった宙組さんたちの表現力も忍耐力もほんと凄いし尊敬する。私だったら途中で耐えられなくなりそうで。ここの2家族のお芝居に感情移入しすぎて闇落ちしそう(船に乗りたくて必死な難民たちにも感情引きずられるから実質トリプルパンチ)マジで直視できないので円盤は引きでおねがいします。
ブコビッチは過去を見て愛と憎しみを思い出したサーシャに殺されようとするけど、最初からきっとミンナが完成したら全部負の遺産は背負って死ぬ覚悟だったんだろうな。ミレナに撃たれあとの最後の台詞が「ミレナ…あわれな孤児よ…」なのも重い。彼の研究の原点は、全てを失ったときに出会った「自分と同じ全てを失ったあわれな孤児」を幸せにしたいというところだったのではと思えてしまうんだよね………なんかもう何も言えない………

水星の夜明け~二年後
全てが終わったあとに聞こえてくるのは解放された人々のコーラス。梅芸では爆泣きしてたけど日生では泣かなくなった自分にホッとした。あのときは状況も相まって当日も直前まで幕が開けるか不安だったから。静寂に包まれた梅芸で重い話見て、精神辛すぎるところに開けた明るいコーラスは希望でしかなかった。まあ今だってそのはずなんだけど、日生見てやっと舞台だと宝塚だと思えるようになったってことかなと。
歌劇でまなちゃんが色々書いてくれてた歌詞は全然聞き取れなくて撃沈。お茶会でもあれば知れたかもなのにほんと情報が少なくて寂しい。パステラーズは可愛かった。
新しい未来に向かっていく船に乗り込む住民たち、ここで意見を言うのは女の子たちなんだよなって。男子勢の印象が全く残ってないの意図的じゃないよね?

水星事務局→FLYINGSAPA
職業婦人まどかにピンヒールはかせるなんて、そういう思想なのかなと思った。働く女は武装するって感じの。くーみんの描く女性って意志が強いのな。
キプーとズーピンのやり取りが可愛くて好き。

カーテンコール
しどりゅもえこのツインタワーがヤバかった。脚が長い。みんなで集まって謎の踊り、水星に導かれるように去っていく。不穏なおわりかたの意味するものはちょっと考えたくない。


と、長くなったけど。
私にはBADDYみたいだとは感じなかったな。BADDYはクスッと笑える風刺だけどサパは写実主義って感じで。どことなくリアルで現実で残酷で全然笑えない。
SFに今まであまり触れてこなかったからこそ刺さってるのかもだけど。演出について、あえて描かないことで余白を作ってるから想像の余地が広がるのは凄いと思った。ただ正解とまではいかないにしろもう少し情報ほしいなあと思わなくはない。伏線回収してくの楽しかったけど時期が時期すぎて余計な感情に邪魔された感が否めなくて。
くーみんもパンフに書いてたけど、元々の予定だった4月ACTサパ、そして振り替え公演だった8月梅芸サパと9月日生サパは全部感じるもの違ったと思ってる。
何が正解かなんて分からないし的はずれなこと考えてるかもしれない。書かなかった部分も含めて斬新すぎて戸惑う気持ちも大きかった。それでもこの世の中でこの作品に出会えたこと、感じたこと、たくさん考えさせられたことは奇跡のようなものだと思って思い出を自分の胸に刻む。


最後に今日の発表事項に触れときます。
①アナスタシア配役②娘役転向③集合日付け退団④休演にと情報一気に出されてパニック中。 1つずつ整理してこう。
配役はひろこちゃんに役がついたことが素直に嬉しいです。祝4姉妹👏踊ってくれるかな??
娘役転向、元気一杯に楽しそうに踊る男役としての彼女が好きだったのでびっくり。けど元々可愛いし男役にしては体格も小柄だからなんか納得できちゃう部分もある(サパもセクシーな娘役こなしてたし)今後も頑張って欲しい!オリガをどんな風に演じてくるのか楽しみにしてます!
退団はおやすみ組の子のなかでも1番心配してた子でした。また103減るの寂しいな(/_;)/~~
そして我らがアンバサひなこちゃんが全公演休演😭
壮麗帝出てたんでしょ?本当に何があったの怪我でもしちゃったの。心配です。無事に復帰してくれることを待ってます(最終試験には出れますように😭)

あとこんな時期でも集合日スケジュールはいつも通りなんだなって思ったのでした。大変だねジェンヌさんって。
日程云々はまだ先なのかな。早く知りたいな。

また11月に元気な宙組さんに会えることを祈って筆をおきたいと思います。
半年間本当にお疲れさまでした!!



↓梅芸感想↓
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